原稿を誤ったサイズで作成してしまった/原稿のサイズを変更したい

入稿用の漫画原稿を誤ったサイズで制作してしまった場合や、同人誌の再録などで原稿のサイズを変えたい場合は、以下の方法をご参照ください。


事前準備

1.キャンバス自体に拡大・縮小処理をかけることになるため、必ず操作の前に元ファイルを複製してバックアップをしてください。

該当のキャンバス/作品をCLIP STUDIO PAINTで開いて、[ファイル]メニュー→[別名で保存]から複製保存ができます。


2.該当のキャンバスを開いて、[表示]メニュー→[トンボ・基本枠の設定]を開き、キャンバスのサイズと仕上がりサイズを見て現在の原稿サイズをあらためて確認しておいてください。




原稿サイズ変更手順

1.ページを開き、[編集]メニュー→[画像解像度を変更]を選択します。

トンボ・基本枠を削除するメッセージが出ますが、トンボは手順【4】で付与し直せるため、このまま[OK]を押します。

2.[倍率]欄に、変更したい仕上がりサイズに合わせた数値を入力します。


仕上がりサイズ合わせでリサイズする関係上、キャンバスの幅と高さの数値が中途半端になりますが、手順【3】で調整しますので、このまま[OK]ボタンを押してサイズ変更を確定します。

リサイズする際の倍率は以下を参考にしてください。

※この表は仕上がり枠の横幅を基準に算出し、小数点第三位以下は四捨五入をした倍率数値です。

必要に応じて倍率の数値は調整してください。



3.次にキャンバス全体のサイズを調整します。

※原稿をトンボの裁ち落とし(塗り足し)までの範囲で出力する場合などは、この手順は必須ではありません。



仕上がりサイズに対する適切なキャンバスサイズは、以下の対応表を参考にしてください。



4.トンボの再設定を行うため、[表示]メニュー→[トンボ・基本枠の設定]を選択します。

[トンボ・基本枠]にチェックを入れ、仕上がりサイズや裁ち落とし幅に間違いがないか必ず確認し、必要に応じて設定を行ってください。


仕上がり枠は製本時のサイズに該当するので、B5サイズの同人誌を作る場合はプルダウンから[B5判]を選択します。

投稿用のB4原稿の場合は、プルダウンから[商業誌用]を選択してください。



5.[OK]をクリックしてトンボの設定を完了します。

※EXをお使いの場合は、それぞれのコマンドを[ファイル]メニュー→[一括処理]から実行することで全ページに反映できます。



注意点

■モアレについて

トーンレイヤーをラスタライズしている場合は、リサイズするとモアレが発生する可能性があります。

すでにレイヤー統合して出力済みのファイルに実行した場合も、モアレのリスクがあります。

必ずレイヤー構成・トーンレイヤーが維持された.clipファイルに対して実行してください。


■大きいサイズにリサイズする場合

B5→A4のように、小さなサイズで描いた原稿を大きくリサイズする場合は、画像を引き伸ばして拡大することになるため、初めから原寸で描いたものと比べると画質が粗くなる場合があります。


■小さいサイズにリサイズする場合

A4→B5のように、大きいサイズで描いた原稿を小さくリサイズする場合は、その分描線が細くなります。

リサイズ後に、細い線が飛んでしまっていないかどうか確認し、必要に応じて加筆をしてください。